仕事が終わって、遅めの夕食のお供はいつもNHKw
たまたま、『クローズアップ現代』がかかっておりました。
その日のテーマは
『毒親って!?親子関係どうすれば・・・」
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「毒親」とは、過干渉や暴言・暴力などで、
子どもを思い通りに支配したり、
自分を優先して子どもを構わなかったりする
「毒になる親」のことを言う(NHK『クローズアップ現代』のサイトから)
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最後に、武田アナウンサーが大粒の涙を流していたのが、
とても印象的でした。。。
「ちゃんとしなさい」
「きちんとしなさい」
「こうするのがいいのよ」
「人に迷惑をかけないようにしなさい」
「大学には行きなさい」
「おかあさんのいう通りにしておけばまちがいないよ」
「悪いことは言わないから、こうしときなさい」
言いますよね、こういうこと。
親は子どものことを思っているからこそ、言うんです。
私が言わなかったら、他に誰がこの子に教えてあげられるのだ?
でも、意外なところで影響って出てくるものです。
子どもは親の鏡。
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Aちゃんは、いつもきちんとしています。
大人から見ると、とっても良い子です。
授業中だって、準備もバッチリ!
ふと隣を見ると、あの子もこの子も準備ができてない。
「ほら、この本出すんだよ!」
「ここのページあけて!」
「早く出して!」
「もう、どうして早くできないの?」
周りの子が、(うざい!)と、カチンとしている様子が伝わってきます。
説明が始まっても
「あー、あんなことやってるよ、先生!」
「まだ鉛筆持たないの!」
「先生の話、ちゃんと聞かないとダメなんだよ!」
私の話、一番聞けてないのは、Aちゃん。キミかもね。
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Aちゃんが、おうちでどんな感じなのか、私にはわかりませんが、
きちんとやらなければならない!と自分に厳しいと、
他の人にも厳しくなるみたいです。
で、他の人のことが気になって、お勉強に入っていけない。。。
一生懸命、育てている。
だからこそ、子どもに期待する。
親として、自分がこれが一番いい!と思ったことを伝え、そうするようにアドバイスする。
だって、これからの世の中、わからないことだらけですもの。
今、やれることはとにかくやらせておかなくちゃ!!
こう思うのも無理はないと思います。
私自身もそういう商売をしていますから。
でも、私は、この仕事をしながら、
そんな親の必死の気持ちと、
それを押し付けられて、うんざりしている子どもの狭間に立っています。
それを「押し付けられた!」と感じさせないようにするには、
イヤじゃないな、まぁまぁやってみたらおもろいやん!って
思ってくれるには、どうしたらええんだろう?と
日々考えさせられます。
子どもは、親である自分とは別の人間です。
どんなに小さくても、あなたの分身ではないのです。
でもね、子どもは優しいから、
お母さんの言うことを
「きいてあげてる」ことが多いのですよ。
私自身、息子や娘が、
「はいはい、ママ、わかったよ。やってもいいよ」
っていうのを常々、感じております。
口に出しては言わないけど、正直だから体から出ちゃうんですよね。
自分と子どもとの間に、少しずつ線を引いていくこと。
これは、すごく寂しくて、辛くて、悲しいことです。
でも、それが、子どもをひとりの人間として育てていく上で、
すごく大切なことです。
私自身も、今でも、日々、
寂しさと辛さと悲しみに、耐えているところです。
普段は忘れているけれど、
ふとした瞬間に、とてつもない喪失感に苛まれることがあります。。
きっとこれは、なくなることはないんだろうなー、と思います。
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